ハム太郎24時間連続視聴、後半戦。
前回はこちら。
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午前0時00分 15時間経過

〜前回までのあらすじ〜
ハム太郎を24時間連続で見続けても「面白い」って言えるカナ?
気になったのでやってみたケド、楽しすぎて吐きそうダヨ!
日付が変わった。
しかしやることは変わらず、ABEMAでハム太郎を見続けるだけである。
0:16 第62話 とっとこ初恋!ちび丸ちゃん

ちび丸ちゃんが人間の男の子に初恋をする回。
恋愛回はやはり見どころが多い。
「初恋って何なのだ?」のセリフはハムハムハムージャで恋に目覚めるハム太郎と同一キャラとは思えない。
こうしの「マフラーちゃんも初恋、もうしたの?」という問いにマフラーちゃんが「女は謎が多いほうが魅力的なのよ」と答えたセリフに彼女の魅力が詰まっている。
こうしがちび丸ちゃんの恋する瞳を見抜くシーンに、じゃじゃハムちゃんとの経験が彼を強くしていることが伺える。タイショーより一歩も二歩も先を行っている。食いしん坊でおっちょこちょいでも、こうしはもう立派な男だと感じる。その分彼の恋愛マウントがエグいのでタイショーがイラつくシーンもあり、このあたりの描写はなかなかリアルだ。
また、「誰かを愛することは恥ずかしいことではない」というメガネの金言もある。
結局ちび丸ちゃんは、プレゼントを渡せず愛の告白もできないまま、すでに婚約相手がいるという切ない結末…と思わせてからの、秒で新しい恋が芽生えるという展開。ちび丸ちゃんはちっちゃくても立派な女、恋は上書き保存。さすがのこうしもこの気持ちは分からないと言うなど、秀逸な展開だった。
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肩が痛くなってきたのでシャワーを浴びる。
各話の一番最後は「次回お楽しみに」と字幕が表示されるのだが、1週間待たなくても次回がすぐ見られるなんて幸せなことだ。
1:03 第63話 とっとここわ〜い!校長先生

ゴルゴのような校長先生に怒られそうなロコちゃんをハムちゃんずが助ける回。
特筆することはあまりない通常回。
1:30 第64話 とっとこハラハラ!仲直り

めがねくんとまいどくんの飼い主がケンカをする回。
真実の口から手が抜けなくなるこうしが流石としか言いようがない。これだから彼はハムちゃんずには欠かせない存在である。
めったに出番のない人間同士の交流が、ハムちゃんずの陰のサポートで繋がって描かれる良い回であり、また「ぼくらライバル! MMぼーいず」が流れる貴重な回でもある。
1:58 第65話 とっとこモモちゃん!夢の遊園地

モモちゃんのためにハムちゃんずランドを再建する話。
再建途中に嵐が来て、これ以上は危険だとの進言にハム太郎が「仕方ない、みんな避難するのだ!」という判断にリーダーシップと主人公らしさを感じる。
記憶する限り初めての2話構成であり、モモちゃんは人間キャラの中で色々と恵まれていると感じる。
2:25 第66話 とっとこまわるよ!ひまわり観覧車

モモちゃんのためにハムちゃんずランドを大幅リニューアルする回。
2話構成で願いを叶えてくれるところにモモちゃんはスタッフに愛されてる感がある。パンダくんより愛されてるかもしれない。
ここでEDテーマが名曲「てをつなごう」に変更されている。200%のジュモンもいいが、こちらもすごく良い。初期ハム太郎の評価が高い要因にこの名曲が貢献していることは疑いようがないだろう。
2:50 第67話 とっとこデートだ!動物園

本日4回目の山田先生とサクラさん回。
またかという感じだが、それはこんなに連続して視聴している自分だけの話だ。
ハムちゃんずが5匹行動で、ハム太郎・リボン・こうし・タイショー・マフラー、というやや珍しい組み合わせである。
3:13 第68話 とっとこドッキリ!怪事件

山田先生の知り合いの、変人の小説家の別荘に訪れる回。
シンプルドタバタ回。登場するハムちゃんずのキャラ数も5体と少なく見どころは多くない。
間違えていなければ第10話以来のリボンちゃん不在回。
3:45 第69話 とっとこ占い!大当たり

迷子のウサギの飼い主を探す回。
女子ハムたちはやはり占いが好きという描写がある以外、シンプルな良い話系の回。特筆すべきことはそこまでない。
このあたりは新キャラを出さずに既存ハムキャラと人間キャラを掘り下げることに重きを置いているステップなのだろう。
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午前4時00分 19時間経過

あくびが止まらなくなってきた。
しかしここまで来ても、オープニングテーマのイントロを聞けばテンションが上がる。とっとこうたのイントロは本当に神がかっている。
あと、今日一日ちび丸ちゃんの「うきゅー」を聞きすぎて常に幻聴がこだましている。
4:10 第70話 とっとこ誕生!赤ちゃんヤギ

じゃじゃハムちゃん回。
たまにあるどんちゃん救世主展開。
多少のすれ違いこそあれ、すでにこうしとじゃじゃハムの関係性は完成されており、最終回までこれ以上の進展の余地はないあたりは、異例のスピードで発展を遂げた関係であると言える。(もっとも、じゃじゃハムちゃん登場時点でこうしとはすでに出会って一定程度経過している様子ではある)
4:37 第71話 とっとこはじめて!動物病院

リボンちゃんが風邪ひいて病院に行く回。
タイショーの暴走で話がこじれるため、残念ながらヘイトを買ってしまう役回りだ。
また、たまにある奇天烈な人間の新キャラを放り込んでくる話。
5:14 第72話 とっとこあったか!マフラー大作戦

マフラーちゃん回かと思いきや、どんちゃんへのマフラーをみんなで作る回。
ハムちゃんずがみんなで協力する系の話にハズレなし。ただしかぶるがいない。
5:38 第73話 とっとこ見つけた!小さい秋

ハム太郎、リボン、こうし、タイショーの4匹で山に出かけて秋を見つける冒険回。
この主要4匹の4者4様とも言うべきキャラのやり取りがとても良い。人間パートもロコママに焦点を当てつつ、最低限かつ最適な尺でストーリーが進行する。基本形にして完成形という印象。奇をてらわない原点の良さが詰まっている良回。
6:08 第74話 とっとこおかえり!ちび丸ちゃん

ちび丸ちゃんがトン吉に思いを寄せる恋愛回。
第62話「とっとこ初恋!ちび丸ちゃん」からほどなくして、さらに上書き保存をするちび丸ちゃん。とんでもないビッチだやはりお年頃の娘さんである。
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午前6時30分 21時間30分経過

朝日がまぶしい時間になってきた。
「もっとハム太郎見たい!」と「寝たい」がデッドヒートを繰り広げている。娯楽と生命維持が脳内でせめぎ合っており、情緒が不安定になってきた。
気分を変えるため、再び劇場版を視聴することにする。
6:45 劇場版第3弾 ハムハムグランプリン オーロラ谷の奇跡 〜リボンちゃん危機一髪〜

雪の国「オーロラ谷」でリボンちゃんを助けるべくハムハムグランプリに挑む話。
感覚が鈍麻してるのかもしれないが、これまでの2作より良い意味で砕けた雰囲気だ。テーマがカジュアルというか、気楽に楽しめる系とでも言おうか。ミュージカルを見ているようで、この作品は映画館で見て初めてその魅力が活きるかもしれない。お茶の間ではこの作品の魅力は測りきれないように思う。
初めてハム太郎以外のメインキャラにスポットが当たる構成はうれしい点だが、マリアちゃんのところに戻りたいとは言わないリボンちゃんのキャラが、少し解釈が違うかもしれない。しかしエプロン姿のリボンちゃんはボーナスタイムでもある。
全体通して悪者がいない構成は良いと思う。その分感情移入はしにくいと感じた。
7:45 劇場版第4弾 ハム太郎とふしぎのオニの絵本塔

悩める絵本作家「あややム」のもとで、ハムちゃんずが「ひまわり太郎」のお芝居をする話。
劇場版で最も短い40分という尺で、1つの大きい評価ポイントは中心的キャラクター「あややム」だが、友達に関する悲しい過去と、ハムちゃんずの友達観を結び付けている点は良い対比と演出になっている。その一方で説得力という点では時間不足な印象もあり、2004年当時、犬夜叉と同時上映だったことも作品の時間に影響しているのか。悪くはないが、惜しいな〜という読後感。劇場版レギュラーだったミニハムずが活動時期の関係でいないのは残念な点。
鬼に扮したちーずが8頭身(?)になっているキモい姿が一番の見どころであろう。
8:32 第75話 とっとこ見たなぁ〜!雪女

雪山で遭難してドタバタする回。
メインキャラはハム太郎、リボン、こうし、タイショー、めがね、まいど、トラ妹の7匹。統計を取ったわけではないが、これまでに比べて1話あたりに出るキャラ数が減っている。その分一匹あたりの見せ場を増やす方針なのだろう。第57話の冬版といった感じ。ハム太郎のびっくり顔がかわいい。
8:57 第76話 とっとこスターだ!ハム太郎

たまにある夢の中でのロコちゃんとハムちゃんずの競演回。
くるりんちゃん登場回だが、珍しくあまり目立たずサブの役割となっている。木村くんとロコちゃんのラブシーン(未遂)があり、少し眠気が覚めた。
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午前9時20分 24時間経過

終了〜〜!!
最後の1本を見終わった。窓の外は完全に朝。
いや〜疲れたけど面白かったな〜。
この後の記憶は無く、気が付いた時は夜になっていた。
3連休の最終日が消滅したような感覚だった。
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検証結果!
ハム太郎を24時間連続で見ると、
42話分+劇場版4作が見られて最高だけど、ちび丸ちゃんの幻聴が聞こえるようになる!
皆さまもぜひお試しください。ではまた次回。
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